こんにちは、森の庵司会の水野です。
寒い、寒い、雪がチラチラ…⛄ 森の庵がある宗像地方、今日は極寒です。
こんな時は家族や親しい人たちと「今日は寒いね」「ほんと寒いね」と言い合う。少しこころが温かくなる…いいですね。
私の家族はいつも私を放置するので、今、私の心をあっためてくれるのは、湯沸かしポットだけ。♨
湯気は室内の乾燥を防ぎ、お湯はコーヒー☕やお茶🍵に生まれ変わる。カップを両手で持つとじんわり手が温まる。
朝は湯沸かしポットに「愛」もらい、今日もお仕事で全力を尽くすぞ!と手を振るのです。
私のあこがれる家族愛にあふれるご家族のお式がありました。
家族葬の森の庵では時に、大きな家族愛をもち家族がその人の吸引力でひとつになっているという場面に出会います。
それは家族葬だから出会える場面だと思います。まわりを気にせず、泣き、微笑み、声で素直に気持ちを言葉にできる…それが家族葬なのです。
「おかあさん」その人はとっても素敵な人でした。
お話を聞くだけで心が熱くなっていくのです。
お母さんには息の合ったご主人がいて、施設では夫婦部屋にいらっしゃいました。
施設の方にお話を聞くとご主人は、お母さんの好きなテレビ番組を録画して見せてあげる📺そうです。
やさしくて、我慢強くて、人への気遣いができる人。
だからご主人は奥様を大切にしていたんですね。
いつも「ごめんね」「ありがとう」🌸を繰り返していたそうです。
左半身が動かなくても、自分でトイレに行くように努力していたそうです。
「他の人なら甘えるところを、ひとりで行こうと頑張っていました」
強い精神力だとおっしゃっていました。
式場では御家族皆さんが仲良く、お母さんの為に懸命に動いていました。
お父さんの車いすを押すご親族、受付をするお孫さん、段取りを確認するご長女。
あわただしい中、ご長男はこう話してくださいました。
「みんなが戒名に入れたい漢字を書いてきたんです。そこにすべてが込められています。
そのお手紙をお花と一緒に入れたいのです。」
そしてそのコピーを見せて頂くと、そこには「お母さん」を敬い愛する思いがたくさん綴られていました。
「愛」「心」「和」「好」「優」「笑」「真」・・・
やさしくい、かわいい、辛抱強い、怒らない、愚痴を言わない、
ご長男は「すべての人は母が好きでした」
ご長女は「生まれ変わっても母のもとに生まれたい」
ご長男の奥様は「誰にでも隔たりなく優しかった」
ご長女のご主人は「もっと早く知り合って母と息子の関係を深めていきたかった」
二人のお孫さんは「我慢もたくさんあったと思うけどいつも笑っていた」「嘘や偽りがなくきれいな心を持った人」・・・・
書ききれない思いが伝わってきました。
その昔、ミシンを踏んで家計を支えた日々、家政婦の仕事を何軒も掛け持ち、朝早くから夜遅くまで働き、
もらったビールを一口飲んで「うまい!残りは明日!」と言って3~4日かけて飲んでいた、
看病するご長女に「ありがとう」を言い尽くして、苦しい中「サンキューベリーマッチ…」と笑わせてくれた、
やさしくてあったかい言葉しか口にしない人に、誰もが心をひらいていったに違いありません。
そして戒名には「優」という文字が入りました。導師様がていねいに説明をしてくださいました。
皆様の目に涙が浮かびました。
多くの写真には笑顔と思い出ばかり。
私はムービーを作ってご家族の宝物にしていただこうと思いました。
ムービー上映で御家族が考えた漢字を添えてお母さんの笑顔と思い出がめぐりました。
やさしいお母さんは、御家族が書き綴ったお手紙を持って旅立ちました。
お母さんのやさしさを知っている人はきっと周りにもやさしい人だと思いました。
ご主人は寂しくなったでしょう。
語りかけても返事をしてくれる傍らの奥様がいないという日々。
録画をしていた「新婚さんいらっしゃい」はひとりで見るのには寂しすぎます。
この寂しさを埋めてくれるのはやはりご家族なのでしょう。
あったかいご家族と一緒にこの寂しさを乗り越えていかれることを願っています。
私も湯沸かしポットよりも高齢の母を大事にしないと…💦
とはいえ、いつその時がきてもおかしくないのに、そんな日は来ないと信じている自分がいるのです。🙅
でも後悔しないためにも…まずはその時のいろんな話をしておくことが大切ですね。
森の庵 司会水野🎤