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スタッフブログ

家族葬の森の庵 メモリアルエピソード「思い出の中の母」

おはようございます。
先日、施工させていただきました。
お客様のメモリアルエピソードを載せさせていただきます。

森の庵ではご家族のご希望に添ってお式を作り上げていきます。
そして故人様とご家族のお人柄、思い出を最優先とした時間を作りたいと
いつも考えています。

先日はとても優しく温かいお人柄のお母様の旅立ちを神葬祭として執り行いました。
施設の職員の方々も大変親切な方ばかりで、こんなにも温かい人たちがいる!私どもも感激しました。
その中で生活をしていたお母様はどんなに幸せだったことでしょう。

ご家族は遠方にお住まいで最近のお母様の様子はご存知なかったので
とても驚いていました そしてしっかりと聞いてくださいました。

開式のナレーションでその心を表現しました。
「心はいつか『思い出の中の母』になっていました」
ご家族がご存知ではないお母様の姿がありました。
花が好きで入居の部屋の窓から桜が見えることを喜び。
やわらかい紙で手作りをしたアジサイの花。
減塩食のため大好きな梅干しを召し上がることができず「ねり梅」を食べて喜んでいたこと。コーヒーはブラックが好き。
時にはご主人のお話をしてくださったことも。
お預かりした写真には施設の皆様と宗像大社へお参りに行って
アイスクリームを食べたり、おみくじを見たりしている姿。

ご家族は優しいお母さんが、職員の方にも同じ入居者の方にも優しく接していたという話を聞いて微笑み『思い出の中の母』が時間や距離を超えてもやはり変わらぬ温かい母であったことにホッとしていたと思います。
お花を手向けるときは皆様涙を拭いながら声をかけていました。
ブラックコーヒーを皆様の手でお口元に含ませ召し上がっていただきました。
大好きだったけど召し上がることができなかった梅干しもお顔のそばに。

ご主人は頑として献花などを拒んでいました。お子様たちの勧めにも応じず座ったまま。
それは奥様との別れを受け止めたくないようでした。寂しさはご家族の中でもいちばん感じていたのではないでしょうか?
ささやかであっても花に囲まれ、ご家族とゆっくり会話をして旅立っていかれたお母様。
離れて住んでいてもおばあちゃんのやさしさを受け継ぎ涙があふれていたお孫さん。
きっと優しい親になり家族を作り上げて行くことでしょう。

家族だから本当の心を表現できる時間があると思います。
人には見せられない表情、おとなげ無く泣きじゃくりたい思い、今まで伝えられなかったこと、それが家族葬では叶うのだと。
本当にスタッフ全員が心熱くなる時間を頂きました。

家族葬の森の庵 メモリアルエピソード

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